悪意とこだわりの演出術 著:藤井健太郎
過去に読んでとても印象的だった本を紹介させてください。
「水曜日のダウンタウン」や「クイズ☆正解は1年後」などのプロデューサーを務める藤井健太郎さんの書かれた本です。
「平場」って言葉がえらい急激に使われ出しましたね。ちなみに、昔からあるのに一般におりていかない芸人周りのワードNo.1は「マンキン」だと思ってます。
— 藤井健太郎 (@kentaro_fujii) 2020年12月20日
水曜日のダウンタウンが大好きで、それがきっかけでこの本を知ったのですが
これを読んでから、番組の楽しみ方がまた一段変わったように思います。
今まであまり気にしていなかった部分にも目が向くようになりました。
端的に要点をまとめると
①万人ウケは一切狙っていない
②ダウンタウンとの戦いを楽しんでいる
番組のようです。
例えば番組内で度々、昔のプロレスラーと関連付けたイジりがあるのですが
今の若者たちからしたら「ポカ〜ン」となることは間違いなくて
何言ってるか理解ができないことの方が大半なのですが
一部のコアなプロレスファンだけが「わかるわかる!」と
息荒く興奮して共感をするようなことが多々あるようです。
これは、藤井さんがただ単にプロレスが大好きで
自分の好きな趣味を、番組内にぶつけまくってることの一部だそうです。
その、自分が好きなことを同じように好いてくれる人がいたらいいなくらいの感覚で
F1層(20〜34歳の女性)を狙って視聴率を取りにいこうなど
頭の中には微塵もないのかもしれません。
M3層(50歳以上の男性)しか食い付かなくてもそれで良いと考えているかもしれませんね。
ただ、その鋭角さが面白さを生んでいるんだと思いますし
芸人さんたちに対する愛ある悪意もその裏返しだと思います。
番人ウケを狙うような方向性になっていったら
それこそつまらなくなり、私も観るのをやめる日が来るかもしれませんね。
幸い、今のところ愛ある悪意に溢れまくっているので
引き続き大好きで観続けていますが。笑
ダウンタウンとの勝負を楽しんでいるというのは
藤井さんなりに、突っ込んで欲しいポイントや、気付いて欲しいポイントがあり
それにダウンタウンが応えてくれるか?というのを
VTRの中でこだわって演出をしているようです。
松本さんがイジって展開した箇所がまさに拾って欲しいところだったりすると
それが藤井さん的には喜びに感じるポイントのようです。
水曜日のダウンタウンを楽しむ幅が広がったという恩恵はありながらも
別途、この本を通じて学んだこととしては
普段の生活や仕事の中においても
「自分なりのこだわりを持つこと」だったり
「自分なりの楽しみを作ること」というのはとても大事だと思いました。
誰でもできるようなこと、誰でも考え付くようなことであれば
自分がやる意味がないし、価値は薄れてしまいますよね。
また、せっかく取り組むなら楽しめた方が気持ちが乗っかりますよね。
藤井さんほどエッヂの効いた、鋭いこだわりというのは
なかなかハードルが高いように感じますが
こだわりを見出せるように日々工夫してみたいと思います。
気になった方はこちらからチェックしてみてください。
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